離婚をしたい時にどうすればいいか
28歳女性です。
結婚して4年ほどになりますが、近頃旦那の不倫が発覚しました。
スマホの画面がロックかかってない時にふと不倫相手とのメッセージを見つけてしまったのです。
以前にも不倫疑惑はあり怪しんでいたのですが、今回の件で確信に繋がりました。
彼には更生して欲しい気持ちはあるのですが、もうすっかり相手からの愛を感じれなくなってしまい、私も子供を産みたい気持ちもあるのでダラダラ引きづるよりは気持ちを切り替えて新たな出会いを探したいと思っております。
この件を機に、離婚に持っていくにはどうすればいいでしょうか。
離婚の手続きなど、全くわからないので教えてください。
そうなんですね。
いざ離婚を決意しても、どう行動していいか分からなければ不安だと思います。
今回は離婚の手続きと流れについてしっかりと理解していきましょう。
離婚の手続き
離婚の手続きには、「協議離婚」、「調停離婚」そして「離婚訴訟」の3種類が挙げられます。
まず、当事者同士で離婚について話し合うことを「協議離婚」といいます。
ここで、相手が離婚に同意しなければ「調停離婚」を行います。
調停離婚とは、裁判所の仲介で離婚の話し合いを目指す手続きです。家庭裁判所の調停委員を交えて話し合い、お互いが合意すれば調停成立となります。しかし、ここでは当事者の意思に反した結論を強制することはできません。
そのため、ここでも相手が離婚に同意しなければ、「離婚訴訟」を起こします。
離婚訴訟では、離婚の判決がでれば相手の同意なく離婚が成立します。ここでは離婚そのものだけでなく、財産分与を決めてほしいといった申し立てや、離婚に伴う慰謝料を求める訴訟などを起こすこともできます。
なるほど。
そのような手続きがあるんですね。
離婚をするにあたり、今後の生活費のことが不安なので慰謝料を請求したいのですが、何か必要になるものはありますか?
また、財産分与の方法についても教えていただけると助かります。
不倫の慰謝料請求
まず前提として、相手が不倫を認めこちらの提示した金額を承諾すれば、どんな額でも慰謝料を支払わせることができます。
ただ、相手が不倫を認めない可能性ももちろんありますよね。
そのような場合に慰謝料を請求するには、裁判で相手が「不貞行為をした」ということを証明しなければなりません。
そうなんですね。
今回はメッセージで不倫が発覚したんですが、それも証拠になりますか?
そうですね。
慰謝料が発生する条件として、「体の関係があったか」が重要になります。
そのため、夫と不倫相手のメッセージなどから実際に不貞行為をおこなったという事実が分かれば、慰謝料を請求することができる可能性があります。例として「出張に行っているときに一緒に宿泊した」というケースが当てはまります。
もし不貞行為の証明が難しいということであれば、調査会社に依頼して証拠を掴んでもらうという手段もありますよ。
なるほど。
不貞行為の証拠を準備することが重要なんですね。
財産分与の方法
財産分与は、「別居するまでに夫婦で築いた財産を分ける」という考えをもとに決定します。
具体的には、不動産・預金・保険・株・退職金(離婚時の退職で見込まれる金額)・物的資産(車など)などが挙げられます。その他、住宅ローンや家庭の生活のために背負った借金なども半分になります。
最終的にこれらの総額を分割し協議書に起こすことで決定します。
そんな風に決定していくんですね。
でも、どのように分割するか決まったはいいものの、
実際にしっかりと払ってくれるのか不安です。
そうですよね。
もし不安であれば、合意した離婚条件について「公正証書」にしておくことをおすすめします。公正証書があれば、万が一財産分与などの支払いを滞納されたとき、強制執行手続きや差し押さえなどが可能になります。
なるほど。
とっても勉強になりました!
それは良かったです。
ご自身で離婚に関する話し合いを行うのは困難を要する場合が多いため、出来る限り弁護士にご依頼された方が宜しいかと思います。
当事務所は様々な事案を取り扱っている総合法律事務所になります。
些細なことでも気になる事がありましたらお気軽にご相談ください。
お問合せフォームはこちら
遺言や相続、交通事故、会社法務、医師や歯科医開業支援、離婚問題、不動産関係、破産や再生などの債務整理、財産管理、刑事事件などのご相談は
横浜、みなとみらいの弁護士事務所「LM総合法律事務所」まで
他のコラムを探す
キーワードで検索